モラトリアム
明けましておめでとうございます。
今年の箱根駅伝は、青山学院の連覇で幕を閉じました。
応援している東洋大学を2位でした。完敗でした。
強かった青学。悔しさいっぱいですが、、、おめでとうございます。
思うことはたーーーーくさんありますが、一先ず置いておきます。。。
2016年最初のテーマは何にしようか考えていました。
この時期になるとどうしても1年前の自分の思い出してしまうので、
「モラトリアム」にしました。
モラトリアムとは、
モラトリアム(moratorium)は、「しばらくの間やめること」を意味します。政治・経済・金融などの分野では、戦争・恐慌・天災などの非常時に社会的混乱を避けるため法令により「金銭債務の支払いを一定期間猶予すること」をさします。核実験や原子力発電所設置、法案などに関しては、「一時停止」「一定期間の停止」「凍結」を意味します。発達心理学では、知的・肉体的には一人前に達していながら、なお社会人としての義務と責任の遂行を「猶予されている期間」、また、そういう心理状態に留まっている期間をさします。
※三省堂辞書サイトより
上記が一般的なモラトリアムの意味。
ここでは、発達心理学での考え方に重きを置きます。
大学生活は、「人生の夏休み」と言われることが多い。
4月~7月半ばまでが前期で9月後半~1月半ばまでが後期であって
約5カ月程を長期休みなわけです。1年間の4割くらいがお休み。
週5日働き、長期休みも1週間(もとれない場合が多い)程度のサラリーマンからしたら
数字でみてみると確かに、大学生は「人生の夏休み」かもしれない。
ここで私が言いたいのは、大学生は「人生の夏休み」ではありません!
ということではないのです。
この「人生の夏休み」=モラトリアムをどう過ごすかということ。
これには答えもなければ、正解も不正解もありません。
だた、大学生活では、自分が望みさえすればある程度のことは何でもできる、かもしれない。
もちろん金銭面や機会の不平等などいろいろと問題はありますが。。。
なので、できるかぎり有意義に大学生活を送って欲しいと自らの学生生活を回顧してみて強く思います。後悔ばかりです。
大学4年生になるとよく周りの友人たちと「学生生活やり残したことある?」
なんていう会話をしたのですが、私の「やり残したこと」はその時点ではもう
やることができないものばかりでした。
中高の学生生活が苦しかった人にほど、大学に行ってもらいたいという気持ちが強くある。自分がそういう経験をしたってわけでもないから、あまり説得力ないが。
大学には、スクールカーストは基本的にありません。
まあ、厳密にいうと全くないというわけではないかな。
ただ、スクールカーストとほぼ無縁な生活はできるのかな、と。
自分が望まなければ学校行事に参加することも団体行動をすることもほぼない。
思いっきり趣味や自分の興味のあることに打ち込むことのできる本当に大切な時間だと思う。
朝井リョウさんの著書に『学生時代にやらなくてもいい20のこと』というものがある。
ここでは朝井さん自身が学生時代に経験したことが書かれてる。
本当に面白いので爆笑できる本を読みたい人にはおススメ。
朝井さんは、「やらなくてもいい」ことを書いているが
私なりに「やったほうがいい」ことをあげてみる。
①アルバイト
②本を読む
③旅行
④勉強
⑤大人と話す
⑥大学を利用する
すごーく、ありきたりなことだけど。。。
①アルバイト。
親からいくらでも経済面の支援を受けられるという人は、やる気がでないかもしれないが、やってみてもいいのではないかと。
社会経験だとかお金を稼ぐ大切さとかもあるが、それよりも大学以外のところにもう一つ自分の居場所があるということが大切だと思うから。
よく逃げ=悪のようなレッテルがはられるが、それは違うと考えてる。
自分の逃げ道をつくっておくことは大事。そうすることで心に余裕が生まれるはず。
②本を読む
スマートフォンの普及、紙離れ、活字離れなどなどネガティブなニュースばかりだけど、やっぱり本を読まない人生と読む人生であれば、読む人生の方が圧倒的に豊かだと思う。
何も紙の本じゃなくてもいいの。デジタルでもいいの。
小説でも、新書でも、実用書でもなんでもいい。
小説は、疑似体験ができるし、頭で考えていた言葉にならないことを誰かが言葉にしてくれていることが多々ある。何より、想像力が広がる。
Mr.Childrenの桜井さんが「愛とは想像力かもしれない」と言っていたことがあって、その時に痛感した。その想像力は日常生活で養うのはもちろん、読書体験によって得れるものだなあと。
③旅行
時間がたくさんあるからね!
④勉強
しといて損なことはない。大人になってから後悔しても遅い。
好きな分野を極めるだけでいい。嫌いなことにまで手を伸ばす必要はない。
⑤大人と話す
大学生にとって身近な大人は、親・先生・アルバイト先の先輩・・・
その中でも先生と仲良くしておくに越したことはない。
あと将来の夢が明確であれば「大学生」という超有効パスポートがあるうちに
その職業の人と話す機会をつくるべき。
「大学生」というパスポートは日本のパスポートと同じくらい効力あると思ってる。本当に。無知である程度許される。(ある程度、ですよ~)
⑥大学を利用する
大学は、あんまり声を大にして宣伝したりしないけど
イベントやら講座やらいろいろやってる。
ポスターとかは素通りせず、常に学内のことにもアンテナを張っておくべき。
ここまでいろいろ書いてきましたが、
折角のモラトリアムをどうか納得のいく日々にしてほしい。
後悔がない人生なんてないとは思うけど、少しでも後悔がへればいいなと密かに願っています。